組織の中の全ての業務をまんべんなく知ってることが素晴らしい。というくだらない価値観が蔓延してる職場でよくある3年位で担当する仕事がガラッと変わる人事異動。アレ、マジで有害だからやめてほしいんだよな。
それまで投入してきた時間が完全にムダになる。相手方との信頼関係とか、業務効率化のために作ってきたファイルとかが使えなくなる。
そもそも、組織全体の能力は、1人の人間の総合力ではなく、その分野に強い人間を配置できるかにかかってる。
話を単純化すれば、全ての能力が3という人間を大量生産しても結局、4という能力が必要な案件が入った際に対応ができなくなる。
しかも、すべての能力が3という人間を作り出すために一時的に、その部署の最大の能力が2とか1とかの状態を容認する終わってる人事をすることがある。
それで被害受けるのは、お客さんなんですけど分かってますかね??
「ウチは小さいところだからスペシャリストはいらない。大きいところなら専門的にやれるけど、ウチはそうはいかない。」
「20年同じ部署にいた人間がいなくなった後が大変だったから、そういうことがないようにするんだ」
とか、まあ的外れなこと言ってるんだけど、人数少ないからこそ、何も強くない人間を大量生産してるような余裕はなくて、何かに強い人間を作って適正に配置しないといけないんだよね。
小さい規模の組織は、大きいところに比べて担当する業務の幅が広い。というだけ。
だからむしろ、その分長くいないと仕事への理解が中途半端な状態で別の部署に異動すると、数十年後に中途半端な知識しかない無能管理職が生まれる要因になる。
ただでさえ、ブランクがあってルールの変更とか組織内の事務の変更とか諸々あって自分がいた頃と違うので、昔は能力があっても「?」な人になってることがあるのに、中途半端な人なら尚更だろう。
「20年同じ部署にいた、、、」の方だけど、20年同じ部署にいれば、10年くらい一緒に仕事している人間はいたはずで、そういう人間がいなかったのであればそりゃあ後が大変になるのは誰が見ても分かるはず。
そして、3年に1回人が変わると状況はもっと酷くなるのは理解してるのだろうか。後が大変だ。という状況が20年に1回から3年に1回に短縮されてるんだよね。
組織の中のある程度の割合で組織内の業務の全てを多少できる人間がいることは悪いことではないし、いた方が助かることもあると思うけど、組織内の全員をそういう人間にする必要性は全くない。
能力が低い状態で闘っても何も問題はないと思ってるのは、その部署の仕事を理解していないからであって、能力のある人間なら防ぎ得たトラブルは数多く見過ごされているし、お客さんの利益は損なわれている。
こういうことを言うと、だからたくさんの部署の経験をさせることが必要なんだ。と言うやつが湧いてくるんだけど、その数年やったくらいで私何でもわかります。って言っちゃうようなやつが一番何も分かってねぇんだよ。という話なのです。