う〜ん、もうちょいやりようあったと思うんだよなぁ。
あのテーマとキャラクターでこの出来なのは悲しい。
人を操る光がのび太に効きにくい。ということが判明して、のび太がキーになる。ってことを敵が言った後しばらくして人を操る光が完成するんだけど、その時「やっぱり君がキーだった」とか言ったっきり何の解説もないから、のび太の何がキーだったのかさっぱり分からない。
あまりにも優しすぎる心の持ち主には効きにくい。だから、そういう人間にも効くようにするのは大変だったが、やっと見つけた。くらいの説明ほしいんだよな。
「効きにくい」からいきなり「君がキーだった」とだけ言われても「?」って感じなんだよね。
あと、序盤のワクワク非日常パートがワクワクしない。
ユートピアに行ってワクワクすることが起きると思ってた視聴者は、序盤のなんか新聞記事読んでユートピア探しするくだりは求めてないんだよな。
南極カチコチのときみたく、氷細工で遊園地作ってワイワイするくらいのワクワク非日常パートが欲しかった。
ソーニャも掘り下げ足りない。
映画のメインキャラであるソーニャがいまひとつ掘り下げられてない。
ソーニャがダメダメロボットだったのをパーフェクトネコ型ロボットに改造してもらったっていう話があるんだけど、ダメダメなソーニャをもう少し見せて、終盤で「改造される前、ダメダメだったけど、それでも幸せだった」くらいのこと言わせてほしかった。
悪いとこ挙げてきたけど、テーマはよかったとおもう。
イヤなところがある人でも、いいところもあって、それが人それぞれ違っていて個性がある。
みんな同じでは、どれだけ理想的な人格でもつまらない。
それに、ダメダメだとしても幸せなこともある。
理想的な人格じゃなくても、自分自身はそのまま受け入れられていい。
そういう感じの「人間の不完全性と個性とダメなところの大切さ」
テーマとキャラクターよかっただけにもったいない作品だった。