敗者が勝者を称える。
ということがきっちりできている印象が強い。
今年のNFLのスーパーボウルの勝負を決めてしまう反則が「これで反則はきびしい」というレベルのものだったけど、反則をした選手が試合後に「私はつかんだ(反則をした)」としっかり認める発言をしたことが最近では記憶に残っている。
そして、今回のWBCの結果に対して「トラウトと大谷はチームメイトなんだからトラウトは三振するしかなかった」と発言したコメンテーターとその人を雇用しているMLBに対する批判。
試合前には「相手は強いチームだから困難だけどがんばる」と言い、負ければ「私たちは強いチームで全力で戦ったが相手はそれを上回る素晴らしいチーム」、勝てば「私たちは最高のチーム」と言う。誰を傷つけるでもなく勝者を称える。
という空気が作られていることが素晴らしい。
これに息苦しさを感じるのはもっと先の世代なんだと思う。
負けて「相手はたまたま運がよかった」とか言う人がいるけど、それは自分たちの目指してきた勝利が運で決まってしまうようなもの。と言っていることになる。
だから、それを理解しているからこそ相手をリスペクトした発言をする人であふれる。
今のアメリカのプロスポーツ業界は見ていてそんな感じがする。